1887年6月にフランシス・オルモンド氏がメルボルン貿易ホール協会の協力を得てRMIT大学の前身であるWorking Men’s Collegeを創設しました。翌年、大学は工学、ビジネス、および芸術分野の授業をはじめ、学生は建築学、機械学、理論や応用力学、配管、大工や塗装などを含むさまざまな商業に関する応用スキルを得ました。また、算数、代数、簿記、速記、物理、生理学、写真なども学ぶことができました。1899年には学士号取得を目指す機械学、応用化学におけるフルタイムコースをはじめました。

1934年にWorking Men’s CollegeからThe Melbourne Technical Collegeに大学名を変更することが認められ、1937年に創立50周年記念を迎えることができました。1939年から1945年までの間は、戦争訓練のために大学が機能しました。この頃、2万人の学生が大学を修了し、オーストラリア空軍組織の職員となり、2千人が軍需製品に携わる仕事につきました。
1950年代に入ると、食品科学、流通学、会計学、不動産、広告学に広がり、また芸術の講義摘要は改新され、発展しました。その間に東南アジアからの学生が徐々に増えていきました。1954年に大学名にRoyalが付け加えられ、1960年にはRoyal Melbourne Institute of Technologyの名が認められました。

1970年代には工科大学として再構成され、二つの大学に分離することになりました。TAFEは特に工学分野のコースを拡大していき、ビジネスや一般教養も増やしました。1979年にRMITはEmily Mcpherson Collegeと合併、1990年代に入り、いくつかの教育機関と提携がなされ、1993年にはTAFEのデザインスクールを創るべくメルボルン大学の装飾デザインがRMITのアート、デザインと合併しました。

1994年に国際教育や研究をしている職員同行で、コースの一期間に学生が留学するといった留学プログラムを採用しました。それはオフショア、オンショアの指導プログラムを組み込んだ試みであり、RMITは明確な国際戦略を導入したオーストラリア初の大学となりました。同年、RMITはthe Australian Technology Network(ATN)に加盟し2000年、ベトナム・ホーチミンにベトナムでは初となる外国からの私立大学、RMIT International University Vietnamが創設されました。

学生およびスタッフ数(2020年度)

学生数 96,125名
現地学生数 65,071名
留学生数 31,054名
大学院生数 19,682名
学部生 56,218名